Piyochiのブログ

ゲームと漫画とミステリの話をしようと思う。

数字の0

0の殺人

我孫子武丸

 

0の殺人 (講談社文庫)

0の殺人 (講談社文庫)

 

 

0 零 ゼロ

何も無い事を表す記号

 

今作は、以前ブログにも書いた

殺戮にいたる病の著者でもある、我孫子武丸氏の作品

刊行順としては、今作が古く

デビュー作である8の殺人の次、速水三兄妹シリーズ2作目となる。

ボリュームはとてもあっさりしていて

活字慣れしていない人でも読みやすいだろう

 

過去に迷宮入りした事件を速水三兄妹が

改めて考察して解き明かしていくと言った内容だ。

資産家とその血族、1人、また1人と犠牲者が増えていく、果たしてこの事件の犯人は

 

設定はシンプルな反面、トリックは想定外!?

いや、まさか…という思いを抱えながら読み進めていくと、そのまさかの結末

読後に改めて題名の意味に気づき、なるほどなぁと納得がいく

恐らくそここそが、この作品の目的とも言える部分かも知れない

そんな作品でした。

 

以前(恐らく20年近く前)に8の殺人は読んだ記憶があったので、その次作0の殺人を選んでみました。

シリーズとしてメビウスの殺人というのがあるそうなので、次に読む我孫子武丸作品はそちらにしようかな。