きまぐれロボット
- 作者: 星新一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/01/25
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 60回
- この商品を含むブログ (57件) を見る
今回は気分を変えて、星新一先生の
きまぐれロボットを読んでみた
ショートショートと言われるもので、短編物が複数入っている。
ちょっとした未来の、ロボットや科学者のお話
中でもお気に入りなのが「災難」というエピソード
ある男はネズミを飼っていた、餌を与え身体を洗ってやり大層可愛がっていた
その理由は、過去、何かを察知したネズミに従い災難から逃れた経験が何度もあったからだ。
そんなある日、ネズミがまたソワソワしだした
男はピーンと来たのだ、また何か起きるに違いないと、男は早速引越しを決行した。
後日、元の家の様子を見に行く事に
近隣の方に話を聞いてみる、何か悪いこと起きましたかと、しかし、何も起きていないという
おかしいなと思い、引越して来たお隣さんはどうですか?
おっかない人だったりしませんか?と
いえいえ、とても優しい方で"猫を何匹も飼っている"そうです。
こんな感じのおはなし、ネズミはお隣に猫を飼っている人が引越してくる事を察知したんですね。
この様に、少しニヤリとさせられるブラックジョークや皮肉の類がふんだんに盛り込まれた物が、星新一のショートショート集
一編が数ページ程度の軽い文量で読みやすく
昔からブラックジョークや皮肉の類が好きな私は大変面白く読ませて頂いた。
ジョークを理解するには最低限の知識が必要で
例えば猫とネズミの話でいえば、猫というのは
ネズミを狩る生き物で、ネズミにとって天敵である為、猫に怯え逃げ出そうとした(ネズミにとって猫が近くに来る事は災難)
というのを理解していないと「災難」の話は理解出来ないだろう。
とは言え、それほど難しい話でも無いので
恐らく、今作で言えば小学校高学年程度の知識と読解力があれば十分楽しめる内容だと思う
夏休みは既に終わりかけではあるが、読書感想文の宿題に、読んでみるというのも良いかも知れない。