漂流記
PlayStationの迷作? 「漂流記」
航空機の事故で、無人島に漂着した主人公たちが、木を切り獣を狩り食料や素材を集めて様々な道具を作り次第に文明化していき、最後は島からの脱出を目指すサバイバルクラフトゲーム
冒険小説の代名詞とも言えるジュール・ヴェルヌの「十五少年漂流記」
映画で言えば、漂流したらバレーボールに名前つけたいでお馴染み、トムハンクス主演「キャストアウェイ」
海外ドラマで言えば、なんか後半イミフになってしまった「LOST」
毛色は違うが、テレビ番組で言えば、よゐこの「無人島0円生活」の様な
現代人が何らかの事故などに巻き込まれて無人島で原始的な生活を余儀なくされる、冒険に憧れる少年少女魂を持ったみんなが大好きなヤツ。
この手の話が昔から大好きな私は、初代プレステ当時に友人から借り、どハマりして何度もクリアした懐かしい思い出。
先日ツイッターで"絶望的だが続編を望む作品"とか何とかいうタグを見つけた時に、何となく思い出して呟いたのが、この「漂流記」であった
それからと言うもの、個人的な流行りである原始生活物(youtubeの"primitive life"とか"primitive skill")ばかり観ている影響もあり、懐かしさもあり、久しぶりにまたやりたい熱がふつふつと湧き上がっていたのだが、流石に初代プレステを買い直してソフト揃えて…となると出費がかさむなぁと半ば諦めかけていたところ、調べてみるとどうやらPSアーカイブスなるものに「漂流記」があるっぽいとの事、しかしPS4では検索をしても出てこず販売終了したのか…と残念に思っていたところ、よくよく調べてみると対応がPS3とPSP、そしてPSvitaで出来るぽいと
PSvitaなら埃を被って置いてあったことを思い出し、早速ゲームカードを買い求め、速攻でアーカイブス購入という滑らかな流れ、オレでなきゃ見逃しちゃうね。
本作の内容は、素材集めと道具作りがメインで
狩りは出来るが敵との戦闘などは無くアドベンチャー要素が強めのゲーム
元々はPCで出ていた「無人島物語」という
エロゲ?の、流れを汲んだシリーズらしく
実に10作近くも続編が作られている人気シリーズだ、みんな無人島生活が好きなんだな。
PS版は当然お色気は抑えられ、ちょっとした一枚絵がある程度で、そっち方面の欲求を満たすには物足りないだろうが、何より本質はちまちまと素材集めに奔走し、道具や素材の加工をし、仲間に制作や探索の指示をしつつ無人島の謎を解明したりしながら、生き抜く、そして夢は脱出!というのが本作の醍醐味だろう。
ただ、古いゲームなせいもあり
クラフトは非常に不親切であり、素材やステータス、制作設備や文明度など全ての条件を満たしていないと作成欄に何も出ないので、何が作れるのか、それを作るには何が足りないのかが分からないという、良く言えば手探り感とも言えなくもないが、令和時代のゲームだったらあり得ない不親切さだ。流石に20年も前のゲームだけある。
また、フィールドに落ちている貴重素材は取りこぼすと致命的で、それが無いために必要な設備が作れずに、まったく先に進めない事もあり
初回プレイでスムーズにクリアするのは難しく、複数回プレイが前提に思える。
wikiなど攻略情報を見ながらでないと、まともなエンディング(本作はマルチエンディング)に辿り着くのは難しそうだが、そのwikiも情報が一部不足しており、今回久々にやってみた中でクリアするにあたり、wikiを見ながらでも行き詰まった部分があったのでメモとして残しておく。
[コンデンサー][小型モーター]
[スクリュー]の入手方法
これらはマップ9(左上)にある小島、そこにある隠された地下エリアに落ちている。
地下エリアに行くためにはマップ6にある村でイベントをこなす必要がある。
絵里奈(ステュワーデスの女性)で村に行きイベントを起こす、その後に"口紅"を装備した状態で再度村に行き会話イベント
絵里奈の女王イベントを見た後、村長に話を聴くと隠された地下の情報を教えてくれるので
その後にゴムボートで島へ渡ると左下の草が生えている辺りに入り口を発見できる。
(話を聴く前に行っても島には何も無い)
"口紅"はエリア4(右)の左下の角辺りに生えている紅花を10個使用して作成。
他には、遠心分離機を作り忘れていた為
(手動撹拌器と遠心分離機を混同していた。)
燃料加工レベルが足りず素材は足りているにも関わらず原油加工プラントが作れない所為で石油精製プラントが作れないなどがあった。プラントに置かれるオブジェクト以外の物はわかりづらいので、キャンプ情報で各加工レベルを確認しながら何が足りていないのか確認するといいだろう。
決してゲームバランスは良くないし、色々不満はあるけれど、この手のゲームで素材集めや加工に主軸を置いた内政寄りの物はあまり無く、すぐゾンビとかと戦ってしまうので(それも嫌いじゃないが)希少なゲームと言えるだろう。
DSなどで出ていた「サバイバルキッズ」というゲームが毛色が近いものの様で興味はあるが
DSか…いつか機会があったらそちらも試してみたい。