Piyochiのブログ

ゲームと漫画とミステリの話をしようと思う。

夜は短し

夜は短し歩けよ乙女

森見登美彦

 

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 

 

映像化もされている今作。

声に出して読みたい、大変に小気味良く響く

その題名に惹かれ手に取ってみた

「ゴンドラの唄」という大正時代の歌謡曲

その冒頭からとったものらしい。

 

アニメ有頂天家族は視聴済みだが

森見登美彦作品の小説は初めて読ませて頂いた

 

有頂天家族でもそうであったが、京都が舞台

今作は、大学生の主人公が愛しのあの子を追いかけ追い越せ、彼女の気を惹こうとあの手この手の作戦を立てるが…

奇想天外で不思議な京都の住人達との交流と恋の行く末は。

 

奇妙で奇抜な住人達が突出していて

可笑しな世界観を表現しているのだが

上質な落語を聴いている様な軽妙な語り口が

テンポ良く読ませてくれる

一つ一つの表現が古めかしく奥ゆかしい

古典文学や現代詩からの引用が多いらしく

その辺りが、落語の様な雰囲気を作っているのであろうか

ことごとく映像映えしそうな場面が多く

森見登美彦作品の多くが映像化されているのも

納得の表現である。

 

とても不思議で幻想的で

とても京都に行きたくなる

とてもとても京都に行きたくなる

面白い作品でした。

映像作品の方も是非鑑賞してみようと思う

 

森見登美彦作品、次は四畳半神話大系を買ってあるのでこれを読んでいこう。

 

 

はぁ…京都行きたい