私の頭の中の話
皆さんは「私の頭の中の消しゴム」という映画を知っているだろうか?
私は観たこと無いのだが、公開時に話題になった作品で、題名にインパクトがあったので覚えていた。
若年性アルツハイマーを扱ったものらしく、恋人の記憶が消えていってしまうと言った内容の様だ。
現在、Netflixやprime videoなどで配信しているらしいので気になった方は是非
しかし今回は映画の話と思いきや、実は映画ではないのだ。
日々頭の中でぐるぐるしてる
「書きたい事」「勉強したい事」「纏めたい考え」
そんなこれらを軽く纏めてメモ代わりに書いてみようかと、そこで思いついた題名が消しゴムで無く
「私の頭の中の鉛筆の話」にでもしようか
最初はこれにしようかと思ったのだが
「私の頭の中の鉛筆」というフレーズが
すでに使われています状態だったので
「私の頭の中の話」になってしまった
しかし、これだけだとつまらないので導入部分に元の元ネタの話を入れ込んで見たという訳だ。
ただそれだけの話。
何のことやら。
と、この様に題名と導入部分とはあまり関係の無い話を始めるというのは、文章としては良くない構成であるらしく
例えば今回であれば、「映画」「韓国」(韓国映画なので)「若年性アルツハイマー」「病気」「恋愛」などなど
直接ないし間接的にでも関係のある話に流れていくのが一般的であるかと思う。
表現と言う大きな意味では関係なくも無いのだが。
小説などで使われている手法として
一見まったく無関係に見える導入部が、読み進めていくと、実は主題と深く関わっていたという
所謂「伏線を回収する」パターンがあり
古今東西様々な小説や映画ドラマ漫画などで、この手の手法は多く使われ評価されているのは
皆もご存知かと思う
個人的にも綺麗に伏線回収される物語は
読んでいてとても気持ちのいいもので
普段ほとんど使われていないであろう私の脳に
何かしらの何とかニンとか何とかミンが分泌されている事だろう。
そこで、最近読ませていただいた中でも
とても興味深く面白かった文章が
こちら
ドクターXと見た陛下の最期
https://sp.fnn.jp/posts/00405640HDK
上手くリンクが貼れているか不安だが
これはフジテレビ報道局の解説員である
平井文夫氏 投稿の物
テレビで見たことある知ってると言う人も多いかと思う。
内容としては、昭和天皇崩御の際、報道の現場にいた平井氏の手記の様なもの
この記事、どのような経緯で知ったのかと言うと
このブログ2回目の登場となる例のあの人
がツイートしていたのを見たのがキッカケ。
ーこの先は軽くネタバレになってしまうので、出来れば記事を読んだ後見てほしいー
何気なく読んだこの記事、何が面白いかというとその構成が見事で一種の叙述トリックのような形式になっている
導入部にsummary(概要)として書かれているのだが
・ドクターXの正体
この部分が実に肝要で、最後まで読んだ人なら分かると思うが、ラストの一文にハッとさせられた人も多いだろう。
この話が、もしドクターXの正体が最初から明かされていたら…
当然、本人である平井氏は最初からドクターが誰か分かって連絡を取り合っていた訳で
文章としての面白さの為あえて伏せたのだろう
「その時報道の現場は」といった主題を描きつつ、まるで体操選手が演技の終わりにバシッと着地を決めるが如く最後の一文に辿り着く。
この記事の主役はドクターXなのだろうな
と思い、改めて読み直すとまた一段と味わい深い。
普段テレビを見ない私は、平井氏の事を
「なんか見たことある人」程度の認識であったが、この一記事を読んで、報道局の解説員の伝える力と言うのは文才にも現れるものなのだなぁと認識を改める事になったのだった。
ところで、結局は何が
「書きたい事」だったのか
何が
「勉強したい事」だったのか
それは「文章力」であり「伝える力」というもの
今後ブログと言う名のメモ書きを綴っていくにあたって
もう少し文章の構想(プロット)を明確にし、主題と副題、始まりと終わり、アルファとオメガ、起承転結、序破急…
この人は何が言いたいのか、何が伝えたいのか
本当はもっと上手く書きたい、伝えたい
そう言った事をもう少し出来るように気負う事なく練習をして向上していきたいなと
そんな事を今日もおふとんの中で妄想し続けている。
そんな毎日…
そんな毎日を過ごす私の正体は!?
とはならない。ただのおじさんなんだ。
すまない、トリックも無いし正体も明かされない。
一見関係無いように思えた冒頭の映画の話が
実は関係していた!なんて事もないのだ。